今回は、離島旅行での写真撮影テクニックについて、詳しく解説していきます。
美しい海や自然、歴史的な建造物など、離島ならではの絶景を上手に撮影するコツを、初心者向けにわかりやすくお伝えします。
カメラの設定や構図の基本から、離島ごとのおすすめ撮影スポットまで、実践的な情報が満載です。
写真撮影の基本テクニック
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カメラの設定を確認する
離島の絶景を美しく撮影するには、カメラの設定を確認することが大切です。
特に、以下の点に注意しましょう。
- 撮影モードをP(プログラムAE)やA(絞り優先AE)に設定する
- ISOは低めに設定し、手ブレを防ぐ
- ホワイトバランスは「晴天」や「曇天」に合わせる
- 露出補正を活用し、明るさを調整する
構図の基本を押さえる
美しい写真を撮影するには、構図の基本を押さえることが重要です。
以下の点を意識してみましょう。
- 三分割法を活用し、被写体を黄金比に配置する
- 水平線を意識し、地平線が傾かないようにする
- 前景・中景・後景を意識し、奥行き感を出す
- シンメトリーな構図で、安定感のある写真を撮る
三分割法とは、画面を9等分し、その線上にメインの要素を配置すると安定した構図になるという技法です。
User:Moondigger, CC BY-SA 2.5, via Wikimedia Commons
三分割法を利用した写真の例
構図がいまいち決まらない…というときは、この三分割法を意識してみましょう。
光の方向を意識する
離島の絶景を撮影する際は、光の方向を意識することが大切です。
以下の点に注意しましょう。
- 逆光は避け、順光で撮影する
- 朝日や夕日など、柔らかい光を活用する
- 影を意識し、立体感のある写真を撮る
- 反射板を活用し、被写体に光を当てる
反射板(レフ板)は、白い服や紙でも代用できます。
白い服を着たり、白い紙を日光の逆側に置くと、光が反射され、顔の影が軽減されて明るく写ります。
宮古島の撮影スポットとテクニック
与那覇前浜ビーチ
与那覇前浜ビーチは、エメラルドグリーンの海と白い砂浜が美しい、宮古島を代表する撮影スポットです。ここを美しく撮影するには、広角レンズがおすすめ。ビーチ全体が写真に収まるよう、ダイナミックな構図で撮影してみましょう。
海と空の境界も意識し、水平になるように意識して。
また、写真に人を写り込ませると、ビーチの大きさがわかりやすくなります。
朝日、夕日など時刻を選ぶのも良いですね。
伊良部大橋
伊良部大橋は、宮古島と伊良部島を結ぶ、全長3,540mの橋です。
この長さと迫力を表現するなら、望遠レンズでの撮影がおすすめ。
あまり近づきすぎず、少し離れたところから橋全体を写真に収めるとスケール感が出ます。
夕方に撮影して、橋はシルエットで表現するのも味が出て素敵です。
下地島空港17エンド
下地島空港17エンドは、滑走路の先端が海に突き出た、ユニークな撮影スポットです。
ここで狙いたいのは、やはり滑走路と海のコントラスト。
できれば飛行機の発着時間を調べてから向かい、飛行機・空・海を一枚に収めたいですね。
南十字星
日本で南十字星が見られるのは、宮古島や波照間島などごく一部地域。
せっかく見える地域に行くなら、撮影してみたいですよね。
星空の撮影は、三脚を使った長時間露光がおすすめ。
空一面の星が動く軌跡が撮影できます。
絶対にブレないように、三脚を使うのがベターです。
また、街灯や民家などの明るいところからは離れ、余計な光がカメラに入らないように気をつけます。
石垣島の撮影スポットとテクニック
川平湾
川平湾は、エメラルドグリーンの海に囲まれた、石垣島を代表する撮影スポットです。
ここもはやり広角レンズを使って、湾全体を写真に収めたいところ。
また、川平湾の観光船「グラスボート」を使うのもおすすめ。
グラスボートは床がガラス張りになっている船なので、船の中から海中を撮影することができます。
運がよければウミガメが見られることもありますよ。
玉取崎展望台
玉取崎展望台は、断崖絶壁の上から、東シナ海を一望できる絶景スポットです。
こちらは雄大な景色を表現したいので、望遠レンズを使って、海の広がりを表現するのがおすすめです。手すりや柵を前景として入れると、奥の景色が引き立ちます。
人物を一緒に写真に入れると、スケールの広さが強調されます。
石垣島鍾乳洞
石垣島鍾乳洞は、神秘的な雰囲気が魅力の鍾乳洞です。
ここは洞窟の中なので、どうしても暗くなりがち。
洞窟内は、イルミネーションで明るくなっている部分を狙って撮影しましょう。
カメラを構えたら脇を締めて、ブレないようにしっかりとホールドして。
波照間島の撮影スポットとテクニック
ニシ浜
ニシ浜は、白い砂浜と青い海のコントラストが美しい、波照間島を代表する撮影スポットです。
ここはやはり海と空の境界線をポイントに、青いグラデーションを意識してみましょう。
広角レンズを使って、ビーチ全体の美しさを一枚に収めたいですね。
波照間島に宿泊するなら、朝日や夕日の時間を狙ってみるのもおすすめです。
なかなか撮れない写真に仕上がりそうです。
高那崎
高那崎は、断崖絶壁の上から、大海原を一望できる絶景スポットです。
高那崎からの眺めを撮るのも迫力がありますが、ここは少し離れたところから望遠レンズで高那崎も含めた遠景を撮るのがおすすめ。
切り立った断崖絶壁に打ち寄せる白い波が、自然の雄大さを感じさせてくれます。
波照間島の撮影スポットとテクニック
星砂の浜
星砂の浜は、星の形をした砂が見られるビーチです。
ここはやっぱり、星の形の砂粒を写真に残したいですね。
マクロレンズを使って、砂の一粒一粒がくっきりと写るようにすると、星の形がよくわかります。
砂を手の上に載せて、粒の小ささを強調するのも良いですね。
五島列島の撮影スポットとテクニック
福江島の教会群
福江島には、歴史的な教会建築が点在しています。
教会は、広角レンズで全体を一枚の写真に収めたいところ。
また、教会内部の美しいステンドグラスも写真に残しておきましょう。
奈留島の江上天主堂
奈留島の江上天主堂は、美しい海に囲まれた、絶景の教会です。撮影のコツは以下の通り。
- 広角レンズを使い、教会と海を一緒に収める
- 青空と白い教会のコントラストを意識する
- 夕日と教会のシルエットを狙う
- ドローンを活用し、上空からの絶景を撮影する
頭ヶ島灯台
頭ヶ島灯台は、五島灘に浮かぶ小島に立つ、歴史的な灯台です。撮影のコツは以下の通り。
- 望遠レンズを使い、灯台の存在感を表現する
- 海と灯台のコントラストを意識する
- 夕日と教会のシルエットを狙う
- 灯台に人物を配置し、スケール感を出す
離島旅行の写真撮影で気をつけたいこと
![](https://i0.wp.com/knocknockblog.com/wp-content/uploads/2024/06/ノックノック-記事内画像-7.jpg?resize=800%2C450&ssl=1)
天候や時間帯を選ぶ
離島の絶景を美しく撮影するには、天候や時間帯を選ぶことが大切です。
晴天の日の朝夕や、夕日や朝日の時間帯がおすすめ。
曇りや雨の日は、柔らかい光が得られるので、葉っぱの質感や水滴を撮影するのに適しています。
三脚を活用する
手ブレを防ぎ、シャープな写真を撮影するには、三脚が役立ちます。
特に、夜景や星空など、露出時間が長くなる場合は、三脚が必須といってもいいでしょう。
折りたたみできるコンパクトで軽量な三脚を選ぶと、持ち運びにも便利です。
ただし、人の多いところでは三脚を広げると迷惑になることも。
周りに人がおらず、じっくり時間をかけて撮影できる時だけ、三脚を活用してみましょう。
撮影マナーを守る
離島での写真撮影では、マナーを守ることが大切です。
以下の点に注意しましょう。
まとめ
離島旅行での写真撮影は、美しい思い出を残すために欠かせません。
宮古島、石垣島、波照間島、五島列島には、絶景の撮影スポットが数多くあります。
カメラの設定や構図、光の使い方など、基本的なテクニックを押さえることで、初心者でも美しい写真が撮れるようになるでしょう。
また、離島ごとの撮影スポットの特徴を理解し、それぞれに合ったテクニックを活用することが大切です。
天候や時間帯を選び、撮影マナーを守ることも忘れずに。
離島での写真撮影を存分に楽しんで、最高の思い出を残してくださいね。