今回は、日本最南端の有人島として知られる沖縄県の波照間島について、その魅力や見どころ、アクセス方法、島内の交通手段などを詳しくご紹介します。エメラルドグリーンの美しい海、白い砂浜、満天の星空など、波照間島ならではの極上の体験が満載。この記事を読めば、波照間島旅行の計画がバッチリ立てられること間違いなしです!
波照間島の概要と魅力
波照間島は、沖縄県八重山郡竹富町に属する、有人島としては日本最南端に位置する島です。
面積は12.73km²、人口は約500人。サンゴ礁が隆起してできたとされ、島名の由来は「さい果てのウルマ(=サンゴ礁)」という説が有力です。
波照間島最大の魅力は、なんといっても美しいビーチの数々。
エメラルドグリーンの海に、白い砂浜が続く絶景は、まさに南国の楽園そのもの。
特に、ニシ浜は透明度の高い海と白い砂浜が美しく、シュノーケリングやダイビングに最適です。
また、波照間島は星空観測の適地としても知られています。
特に、日本で南十字星を見られる場所として有名です。
島の南部には、「星空観測タワー」が設置されており、360度見渡せる展望デッキから、満天の星空を堪能できます。(※設備の老朽化により現在休館中)
島内には、日本最南端の碑をはじめ、様々な「日本最南端」スポットが点在。
のどかな集落の風景や、サトウキビ畑、赤瓦の古民家など、昔ながらの沖縄の原風景を楽しむこともできます。
波照間島へのアクセス
波照間島へは、石垣島からの船便でのみアクセス可能です。
石垣空港から石垣港離島ターミナルまでは、路線バスかタクシーを利用しましょう。
離島ターミナルからは、安栄観光の高速船が1日3便運航しています。
所要時間は約60分~90分。
乗船料金は片道4,530円(大人)です。
また、車・自転車・自動二輪などを積み込めるカーフェリーも週3便運航しています。
高速船より安く、欠航も少ないのが特徴ですが、所要時間は約2時間とやや長めです。
※上記情報は2024年5月現在のもの
ただし、波照間島への航路は外洋を通るため、波が高く船の揺れも激しくなることが多いです。
酔い止め薬の服用や、船酔いしにくい後方座席の確保がおすすめです。
また、天候によっては欠航になることもあるため、スケジュールには余裕を持つことが大切です。
波照間島の交通事情
波照間島には、路線バスやタクシーはありません。
島内の移動は、レンタサイクルかレンタカーがメインとなります。
レンタサイクルは、波照間港のすぐ近くにある「オーシャンズ」や「西浜荘」などで借りることができます。電動アシスト自転車もあり、起伏に富んだ島内の移動に重宝します。
料金は1日1,500円程度です。
島の周囲は約15kmなので、レンタサイクルでのんびり一周するのがおすすめの観光スタイル。
北部の美しいニシ浜や、南部の断崖絶壁が続く高那崎、島随一の展望スポット「コート盛(先島諸島火番盛)」など、見どころを巡るのに最適です。
レンタカーを利用する場合は、事前予約が必要です。
島内の道は狭く駐車スペースも限られているため、あまりおすすめできません。
レンタカーは、港近くの「オーシャンズ」や「星レンタカー」などで借りられます。
波照間島のおすすめ観光スポット
ニシ浜(北浜)
Snap55, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
ニシ浜
波照間島きっての絶景ビーチ、ニシ浜。
「ニシ」とは沖縄の方言で「北」を意味します。
透明度の高い海と、白い砂浜のコントラストは圧巻です。
遊泳エリアも設けられており、シュノーケリングを楽しむこともできます。
夕暮れ時の水平線に沈む夕日も美しく、サンセットを眺めるのにぴったりのスポットです。
高那崎と日本最南端の碑
波照間島の最南端に位置する高那崎は、断崖絶壁が続く雄大な岬。
荒々しい波の音を聞きながら、大海原を一望できます。
岬の先端には「日本最南端の碑」が立っており、多くの観光客が訪れる人気スポットです。
碑の横には「日本最南端平和の碑」もあり、平和を願うメッセージが刻まれています。
星空観測タワー(休館中)
星空観測の適地として知られる波照間島。
島の南部には、「星空観測タワー」が設置されており、360度見渡せる展望デッキからは、満天の星空を堪能できます。
特に、南十字星を見られるのは日本でもここだけ。
星空観測ツアーに参加するのもおすすめです。
コート盛
島のほぼ中央に位置する小高い丘、コート盛。
国指定史跡「先島諸島火番盛(さきしましょとうひばんむい)」のひとつです。
頂上からは、島を一望できる絶景が広がります。
かつては見張り台として使われていたとされ、歴史を感じさせるスポットです。
サトウキビ畑が広がる景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
波照間島の宿泊事情
波照間島には、大型のリゾートホテルはありませんが、民宿やゲストハウスなどの宿泊施設が点在しています。
「ペンション最南端」は、ニシ浜を望む小高い丘の上に建つ、眺めのいいペンション。
部屋からもニシ浜の美しい景色を眺めることができ、屋上からの景色も抜群です。
「民宿うるま家」は、波照間島の中央付近に位置する民宿。
周辺にはカフェや居酒屋などもあり、ゆっくり過ごすのに適した宿です。
「民宿あがた村」は、沖縄らしい穏やかな雰囲気が魅力。
島の食材をふんだんに使った料理が自慢です。
いずれの宿も、予約は早めにするのがおすすめ。
特に夏季は満室になることも多いので注意が必要です。
波照間島のグルメ情報
波照間島のグルメと言えば、何といっても島料理。
新鮮な魚介類や島野菜をふんだんに使った、ボリューム満点の料理が味わえます。
「kukuru cafe」は、島のほぼ中央に位置する人気の古民家カフェ。
島豆腐を使ったオーガニックなランチやデザートがいただけます。
店内にはハンモックもあり、ゆったりとした島時間を過ごせます。
「居酒屋 バンブー」は、ニシ浜近くにある人気の居酒屋。
島の人々も通う、地元に愛される店です。
泡盛と島料理を楽しみながら、ゆんたく(おしゃべり)を楽しむのもおすすめ。
また、波照間島は黒糖の産地としても知られています。
「幻の黒糖」と呼ばれる、希少な黒糖は、お土産にもぴったり。
島内の土産店などで購入できます。
波照間島旅行の注意点
波照間島旅行では、いくつかの注意点があります。
まず、島内にはコンビニやスーパーがありません。
売店はありますが、閉店時間が早いため注意しましょう。
必要なものは石垣島で入手しておくか、早めに売店に行ってみるかです。
特に、飲食店の営業時間は不定期なことが多いため、事前に確認しておくのがおすすめです。
次に、波照間島への航路は欠航になりやすいということ。
特に、台風シーズンは数日間足止めされることもあるため、スケジュールには余裕を持つことが大切です。
また、島内の交通手段はレンタサイクルがメインとなるため、自転車の運転に不安がある方は注意が必要。道路状況によっては、徒歩での観光も検討しましょう。
最後に、波照間島は自然豊かな島だからこそ、自然を大切にするマナーを守ることが大切。
ゴミは必ず持ち帰り、自然を汚さないよう心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
日本最南端の有人島・波照間島は、美しい海に、手つかずの自然、星空観測など、魅力がいっぱいの島。
「日本最南端の碑」を訪ね、ニシ浜の絶景を眺め、レンタサイクルで島を一周する。
そんな極上ののんびり体験は、きっと忘れられない思い出になるはずです。
直行便はないため、アクセスは少々不便かもしれませんが、その分、タイムスリップしたかのようなスローライフが満喫できるのが魅力。
ぜひ一度、日本の最南端・波照間島の旅を体験してみてください。